今日は血圧測定の話。
血圧計を買おうと思ったけど、どれがいいのかよくわからなかった
という話を聞いたので、そのあたりことを血圧の話を絡めつつ、
まとめてみようかなと思います。
血圧って何?
血管には、心臓から全身に血液を送りだすために必要な圧力がかかっています。
血圧というのは 血管 (動脈) の壁にかかる圧力 のことです。
つまり、血液が血管を押す力のこと。
例えば、健診の結果などにある、こんなデータ。
この場合、下記のような内容となっています。
120・・・最高血圧 (収縮期血圧)
70・・・最低血圧 (拡張期血圧)
mmHg・・・単位
ちなみに言い方に決まりはありませんが、病院などで測定すると、
「120 の 70です」などと言われることがあるかと思いますが、
それは、120/70 mmHgということになります。
血圧の単位は水銀由来
血圧を表す単位は、mmHg。
Hgとは水銀の元素記号。
今はあまり見かけなくなりましたが、従来の血圧計は水銀柱を用いたもので、
1mmHgは、水銀を1mm押し上げるのに相当する圧力 のこと。
▲ 水銀柱の血圧計。100mmHgは10cm (100mm) の高さのところ。
血圧160mmHgは、水銀を160mm押し上げる力と同等です。
同じ体積の水1の重さに対して、
血液の重さ (つまり比重)は約1.05 (日本人の標準値より)、水銀の重さは13.6です。
つまり、
160mmHgの血圧は、160×13.6=2176、血液を約2m吹き上げる力に相当します。
ホースから出る水で考えてみると、、
2m吹き上げるって、相当な圧力ですね。
血圧が高い方は、こんな圧力に血管が晒されているということになります。
この状態が長く続くということは、血管にダメージがかかり続けるということなので、
脳卒中や心臓病、腎臓病などになってしまうことがあります。
最高血圧と最低血圧とは?
血液を全身に送り出すために、ポンプの役割をしている心臓は、
収縮、拡張を繰り返しています。
心臓が収縮して血液を送り出す時が最も血圧は高くなって、
心臓が拡張する時には血圧は下がります。
これが、最高血圧 (収縮期血圧)、最低血圧 (拡張期血圧)です。
血圧は1日の中で変動する
血圧は心臓から送りだされる血液の量や、血管の抵抗などで大きく変動します。
血管の弾力の影響も受けます。
ストレスや活動 (運動や飲食など) によっても容易に変わります。
例えば、走ったりすると、最高血圧は上昇するなど。
通常、日中は比較的高い状態になるし、睡眠中は最も低くなります。
気温の変化も影響しやすく、
冬は高くなりやすく、夏は低くなりやすいという傾向もあります。
また、早朝や夜間だけ血圧が高いこともあったりします。
ということで、自宅で「家庭血圧」を測る時のポイントは…
・朝・晩測定
朝 (起床後1時間以内、排尿後、朝食前、服薬前) と、
夜 (就寝前) の2回の測定が推奨されています。
・各々2回測定
朝晩、各々2回測って、その平均値をとります。
・安静時の測定
測る時は、トイレをすませて、座位で1-2分安静にしてから。
入浴後の場合は1時間以上あける。
・複数日測定
週に5日以上測定した結果で評価します。
※医師の指示がある場合は、この通りとは限りません。
病院や健診などで血圧を測ると、
緊張などでかなり血圧が高くなってしまうことがあります。
また、外出先での測定は、時間を選ぶことも難しかったりします。
なので、自宅でリラックスした状態で測定する
家庭血圧がどのくらいであるかを把握することはとても大切なのです。
…血圧計を買うところまでたどり着きませんでしたが、
長くなってきたので、今回はこのへんで。(*'▽')/
おまけ・私の家にある血圧計 (詳しくは次回以降で…)
血圧計は上腕に巻くタイプがおすすめです。